3#『異種』になる覚悟

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 「・・・はっ!」  キィオは肝心なことに気付いた。  『鳥』で無くなるってことは、もう二度と空を飛べない。  風を翼で感じられない。  自由に、縦横無尽に、空を舞えない。  空から下を見下ろせない。  しかし、犬ならかなりのリスクがある。  空では感じられなかった様々な危険。  山あり谷あり道路あり、人間あり・・・    「うーーーーん!」  キィオは考え込んだ。  「いったい、どうするんだ?帰るぞ!わしは暇じゃないんじゃ!いっぱいこの世界中の生き物達から『魔法』の引き合いがあるんじゃの!」  「うーーーーん・・・」  ・・・『覚悟』・・・?  キィオは『カラス』として産まれて、様々な試練を走馬灯のように思い出した。  『群れ』からの追放、  カラス仲間からの陰湿ないじめ、  カラスを悪く思う人間からの迫害、  その他、様々な『カラス』としての試練を。    ・・・心機一転・・・  ・・・はっ・・・!!  「何だ?」  「自分を犬にしてください!」  「本当にか?お主は犬に本当になりたいんだな!」  「カラスに二言はありません!」
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