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「決めたのか!犬になると!じゃあ・・・」
「はい?」
「君は、どんな犬種になりたいの?」
「けんしゅ?」
「うん!『犬種』。犬っていったって、星の数程はあるぞ!でっかいのはセントバーナードやバーニーズから、ちっこいのはパピオンやチワワまで!」
「うーんと、かっこいいの!」
「じゃあ、シェパードや・・・ドーベルマン!」
「それねえ・・・でかすぎだし、ナヨナヨしすぎだもん!シェパードやドーベルマンってのは御門違いじゃね?」
「ドードーまで・・・!余計なお世話だよ!」
「じゃあ、ラブラドールレトリバー!」
「ねえ、盲導犬になりたいの?モウドウケン?きついぞー!モウドウケン!ハードだぞー!自由時間ねえぞー!」
「じゃあ、可愛くミニチュアダックスフントかトイプードル!」
「ははっ!『カラス』がミニチュアダックスフントって柄かよ!はははは!」
「こりゃまた余計なお世話だ!
じゃあ、シンプルに柴犬!」
「ごめん!柴犬は難しいんでね!」
「何で?」
「何でも!諸般の事情で!」
「なんじゃそりゃ?!」
「うーん・・・」
「うーん・・・」
「そうだ!」
「カラスさん、どの犬になりたいの?」
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