4#キィオ、『犬』を選ぶ

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 「決めたのか!犬になると!じゃあ・・・」  「はい?」  「君は、どんな犬種になりたいの?」  「けんしゅ?」  「うん!『犬種』。犬っていったって、星の数程はあるぞ!でっかいのはセントバーナードやバーニーズから、ちっこいのはパピオンやチワワまで!」  「うーんと、かっこいいの!」  「じゃあ、シェパードや・・・ドーベルマン!」  「それねえ・・・でかすぎだし、ナヨナヨしすぎだもん!シェパードやドーベルマンってのは御門違いじゃね?」  「ドードーまで・・・!余計なお世話だよ!」  「じゃあ、ラブラドールレトリバー!」  「ねえ、盲導犬になりたいの?モウドウケン?きついぞー!モウドウケン!ハードだぞー!自由時間ねえぞー!」  「じゃあ、可愛くミニチュアダックスフントかトイプードル!」  「ははっ!『カラス』がミニチュアダックスフントって柄かよ!はははは!」  「こりゃまた余計なお世話だ!  じゃあ、シンプルに柴犬!」  「ごめん!柴犬は難しいんでね!」  「何で?」  「何でも!諸般の事情で!」  「なんじゃそりゃ?!」  「うーん・・・」  「うーん・・・」  「そうだ!」  「カラスさん、どの犬になりたいの?」
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