2#キィオ、ドードー鳥に逢う。

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 ・・・・・・  ・・・・・・  ・・・・・・ す  ・・・・・・  「ん・・・んんん・・・」  カラスのキィオは、全身雨ざらしの重たい体をむくっと起き上がらせた。  「自分・・・やっぱり死ねなかった・・・悔しいなあ・・・」  キィオは、翼で目を擦ると辺りを見渡した。  「ここは・・・どこだ・・・?」  鬱蒼と茂る森林のど真ん中。  雨上がりの木漏れ日が、キィオを照らし出した。  丁度、キィオは草花畑の下に横たわっていた。  「本当、どこだよ。ここは?」  キィオは、樹海の中をとぼとぼと歩き回った。  「おーい!どなたかいますかぁーー!おーい!」  カラスのキィオは、周辺をキョロキョロ見渡しながら大声で呼び掛けた。  しーーーーーーーーーーーーーーん・・・・・・  「い・・・いない。」  キィオは焦った。  「おーい!どなたかぃすかぁーー!おーい!おーい!」  ・・・・・・  返事がない・・・  ぞおっ!  カラスのキィオは、武者震いした。    ・・・まさか、自分ひとりだけ・・・?  キィオは目を丸くした。  それと共に、キィオに一抹の不安だけが募った。 「『ひとり』っていうことは・・・」  ・・・ひとり・・・?  ・・・『仲間』はいない・・・  ・・・ということは・・・  ・・・まじあり得ない・・・!!  ・・・まさか自分は・・・  ・・・本当に・・・  ・・・死んじゃったのか・・・?!  ・・・ということは、ここは・・・  ・・・黄泉の国・・・  ・・・地獄・・・?!  カラスのキィオは目をぱちくりさせて、疑心暗鬼になった。  「本当に自分は死んじゃったのかなあ?」  キィオは、尾羽を見た。脚を見た。    「あるぞ。脚がちゃんとついてるぞ????  自分は、本当に本当に本当に????」  ざっ  ざっ  ざっ  ざっ  遠くから、茂みの草の上をゆっくり歩く音が聞こえてきた。  ざっ  ざっ  ざっ  ざっ  「??????」  不穏な脚音が、どんどんどんどん畏怖で硬直するカラスのキィオに近づいてきた。  ざっ  ざっ  ざっ  ざっ  ざっ  辺り1面を白い霧で覆われた中から、得体の知れない生物のシルエットが現れた。  「なんだぁ・・・?!」  
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