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『こないだ言ったろ?す、好きな人が出来たって……。そしたらお前が「じゃああたしが協力してあげる」って言ったんじゃないかよ……』
あぁ、夢でなかったんだ……。
目の下を赤くしてボソボソ呟く緋絽を見て、夢が現実だったことを理解してしまった。
『そ、そうだっけ!?忘れてたなぁ!?!?』
アハハ、と笑って誤魔化す。
このままなかったことにならないかなー……なんて。
最低なことを考えていると。
『だ、ダメかな……』
『っ、……』
くしゃりと前髪をかき上げ、切ない顔でそんなことを言う緋絽に見つめられ。
『ま、任せなさい!あたしなんかあんたより2年も長く生きてるんだからね!?』
思わずそう言ってしまったのだ……。
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