151人が本棚に入れています
本棚に追加
/42ページ
「え?それ、告白の仕方の見本?」
「は?」
予想もしなかった言葉に、涙が引っ込んだ。
あ、あたしの一世一代の告白を……見本!?
しかも、それだけでは終わらなかった。
「それにこんな関係って……幼なじみのことか?別に血縁関係じゃないんだし、深く考える必要ないと思うけど」
「………………」
開いた口が塞がらないとはこういうことか、と。
身をもって体験してしまった。
武者震いか、はたまた怒りか。
多分怒りだと思うけど、小刻みに身体が震える。
「バカ!鈍感!鉄仮面!細目!」
「なっ……」
ありったけの暴言をはいて、怒りに任せて叫んだ。
「緋絽なんか、緋絽なんか……大好きなんだから―――っっっ!」
最初のコメントを投稿しよう!