失恋記念日、ホワイトデー。

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確かに午後になってから気付いたから、かなり緋絽を待たせたってことになるけど。 むすっとしている緋絽に、慌てて謝ると。 「別にいいけど。じゃ、外で待ってるから」 「へ!?」 「あったかくして来いよ」 そう言って緋絽は、部屋の中に引っ込んでしまった。 「ど、どういうこと!?」 訳がわからないけど、外に来いってことだよね? とりあえずコートとマフラーを身に付けて、あたしは外に出た。
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