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コレっていうきっかけがあったわけじゃない。
強いて言うなら、緋絽を“男の子”としてちょっと意識し始めてたくらいで。
あたしは、気付いたら、緋絽を好きだった。
普通だったら、緋絽んちの真ん中の兄さんとかを好きになってたと思う。
でも、なんか違った。
緋絽がよかったんだ。
あんなに目、細いのに。
あんなに無愛想なのに。
ただのバレー馬鹿なのに。
そんなところさえ愛しいんだから、あたしは恋の病の末期患者かもしれない。
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