第1章

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デーモン発生……。 その知らせを聞き、急ぎ駅まで急行する馬車。 しかし、デーモンとは……? 手入れをしながら、新九郎は聞く。 「デーモン?」 それには、文醜が答えた。 「デーモンは、ナイトメアからなるハイナイトメアよりも強力なナイトメアだ。まれにナイトメアがハイナイトメアに成らずに、デーモンと言う強力なものに成る!……滅多には出ないんだが……!」 銃口を掃除し、剣などを研ぐ。 「2人とも、生きてればいいけどね……」 コマさんがそう言った。 そうだ。 そうだった。駅には確か副団長のジーニョとフルヤンが居る!! しかしながら………。 「そんなに強いのか!?」 「強い。会っても戦うな新九郎。」 冗談には聞こえない……。 そうとう強敵らしい。 「お前もこれを……!」 何か手渡される! 玉のようだが…… 「閃光弾だ!奴ら、光に弱い!目眩ましは出来る!いいか!?使う時は目を瞑って、下に叩きつけろ!!」 そんな説明をされると、馬車が止まる!! 「状況開始!!」 コマさんがそういい放つと、蜘蛛の子散らした様に散開した!! 新九郎も跡を追うように走った!! インカムから、声が聞こえる!! 「――ザッ……ザッ……ザザーッ……救援到着!状況は!?」 「―――ザザ……最悪だ!!畜生!!フルヤンがやられた!!支配下にされてるっ!!」 「――なに!?」 「奴は今徘徊してる……だ………か……――ザザ――ザザーッ!!」 そこまで聞こえると通信が悪くなる。 駅に一歩足を踏み入れる!! 「―――クスクス………」 インカムから笑い声が聞こえる。 「―――クスクス……クスクス……」 混じってメンバーの声も聞こえる。 「―――ザザーッ……なに……きこえ……ないか?」 「――……クスクス……クスクス……あはっ……あはははっ……」 「―――キャハハハ!!」 「――――クスクス!!」 それらが一通り笑うと、こう言った。 まるで元気よく遊ぶ子だ。 「――……あーそぼっ!!」「――――……鬼ごっ個4ヨ……」 「―――……ワタ4ヶオニネ……」 気味が悪いノイズ混じりの声だった。
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