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デーモン発生……。
その知らせを聞き、急ぎ駅まで急行する馬車。
しかし、デーモンとは……?
手入れをしながら、新九郎は聞く。
「デーモン?」
それには、文醜が答えた。
「デーモンは、ナイトメアからなるハイナイトメアよりも強力なナイトメアだ。まれにナイトメアがハイナイトメアに成らずに、デーモンと言う強力なものに成る!……滅多には出ないんだが……!」
銃口を掃除し、剣などを研ぐ。
「2人とも、生きてればいいけどね……」
コマさんがそう言った。
そうだ。
そうだった。駅には確か副団長のジーニョとフルヤンが居る!!
しかしながら………。
「そんなに強いのか!?」
「強い。会っても戦うな新九郎。」
冗談には聞こえない……。
そうとう強敵らしい。
「お前もこれを……!」
何か手渡される!
玉のようだが……
「閃光弾だ!奴ら、光に弱い!目眩ましは出来る!いいか!?使う時は目を瞑って、下に叩きつけろ!!」
そんな説明をされると、馬車が止まる!!
「状況開始!!」
コマさんがそういい放つと、蜘蛛の子散らした様に散開した!!
新九郎も跡を追うように走った!!
インカムから、声が聞こえる!!
「――ザッ……ザッ……ザザーッ……救援到着!状況は!?」
「―――ザザ……最悪だ!!畜生!!フルヤンがやられた!!支配下にされてるっ!!」
「――なに!?」
「奴は今徘徊してる……だ………か……――ザザ――ザザーッ!!」
そこまで聞こえると通信が悪くなる。
駅に一歩足を踏み入れる!!
「―――クスクス………」
インカムから笑い声が聞こえる。
「―――クスクス……クスクス……」
混じってメンバーの声も聞こえる。
「―――ザザーッ……なに……きこえ……ないか?」
「――……クスクス……クスクス……あはっ……あはははっ……」
「―――キャハハハ!!」
「――――クスクス!!」
それらが一通り笑うと、こう言った。
まるで元気よく遊ぶ子だ。
「――……あーそぼっ!!」「――――……鬼ごっ個4ヨ……」
「―――……ワタ4ヶオニネ……」
気味が悪いノイズ混じりの声だった。
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