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「波崎……お前はどうする?」
「……んー、少なからず関わったからな……俺も行くぜ」
「私も見に行こうかな」
辰之助、俺も参加し、そしてサヤは今回は傍観することになった。
「よっしゃ、今年最後の「大おにごっこ大会」19時に始めるぜぇ!」
辰之助と涼子さんが去り、その後ろをこちらをチラチラと伺うように鈴凛も後に付いていった。そして俺たちもその場をあとにしてそれぞれの家に。
予定の時間まで軽く勉強をする。あんなことになっちまったが、今はテスト中なんだよ……。少しでも点数を上げておきたいから時間は無駄には出来ない。ちなみに、おにごっこは無駄な時間ではない。友達との戯れも大事にしたいからな。
そして時刻は19時に……。
集まったメンバーは、俺、辰之助、泰史、隼人、鈴凛の5人。傍観者にサヤ、出流、七海さん、悠美さん、涼子さん、アカネさんの6人。
ちょっと待て……この中だとダントツに俺が足遅いぞ。鈴凛や隼人が来るなんて聞いてねーし……。
「ちょっと待て辰之助……俺が絶対的に不利なんだが」
「言ったろ……勝ちに行くって」
俺は辰之助に自分の不利さを語ろうとしたが、どうやら聞き入れてもらえなさそうだ。だったら……。
「わかった、だったら俺も傍観に……」
「はい19時になったー! 鬼を決めるじゃんけんするぞ!」
こうして伊東を含めた6人の、大おにごっこ大会が幕を開ける。
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