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ーーーーーーー千晃side
わたしはふみやのまえにそっと座り久しぶり。と笑顔で挨拶する
ふみやも笑顔で返す。
少し沈黙が続いた。
そんな沈黙を破ったのはふみやだった
ふ『なぁ千晃?』
千『ん?』
ふ『俺達もう別れよう。』
そう言ってわたしのケータイのもう半分側のハートのキーホルダーをわたしに渡す。
わたしが以前ふみやにたげたのものだ。
千『え?ちょっとまって意味わからないんだけど。』
ふ『俺さ、なんか気づいたら千晃以外の子の事考えてた。こんな気持ちで付き合うのは千晃にも悪い。だから俺と別れてくれない?』
冷静に淡々と続けるふみが妙に切なくって泣きそうになる。
でもふみやはまじめな人。中途半端な気持ちで付き合ったり別れたりしない人だ。
きっと本当のことなんだ…
千『……わかった…。今までありがとう。』
そう言うと笑顔でこちらこそと言う
ふみやは席をたちわたしの前までくると優しくキスをした。
そうすると寂しいような優しい笑顔でお金だけおいて店を出て行った。
きっと最後のキスという意味だったんだろう
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