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今日は真司郎が朝こなかった。
もう先に行こうと思い、
先に行ってるね。
とだけLINEして学校までの道を急ぐ。
授業が始まっても真司郎はなかなかこない。
昼休みになってLINEを開く。
普段返信の早い彼からは、返信どころか既読すらついてなかった。
心配になって放課後家まで行くことにした。
授業がひと通り終わって真司郎の家までの道を急ぎ足で歩く。
ピーンポーン。
わたしの鼓動や息づかいとは裏腹にゆっくりとチャイムがなる。
中から返事はない。
ピーンポーン。
もう一度ならす。
家にいないのかな。
ふいにドアノブに手をおいた時下までさがった。
家にいるの?
用心深い真司郎が家の鍵をかけ忘れたなんて信じられない。
千『真ちゃん。開けるよ?』
聞こえるはずもないけどそうつぶやいてゆっくりとドアを開けた。
相変わらず綺麗に整頓された部屋。
リビングにはいると真司郎がソファーで寝ていた。
汗をびっしょりかいている。
おでこに手を当てると驚くほど熱かった。
千『真ちゃん?大丈夫?』
彼はまだ苦しそうに眠っている
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