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「あの、東山さん」
高梨光恵の呼びかけに、二人の悦が振り向いた。
「‥‥あの、こちらの」
咳払いをして、高梨光恵は若い方の悦を指差した。
「光恵、そんな気遣いはいらないよ。君が過去のこの私に何を言うかは分かっているんだからね」
未来の悦は言ったが、悦は高梨光恵を名前で呼び捨てにしたことは、これまで無かった。
「おっと、高梨さん」
未来の悦は言い直した。
「何だったの?高梨さん」
悦は言った。
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