第1章

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   それでお客さんが出した答えは、どちらが正しいのかは、それぞれの女性が出た結果に対して思う事。  だからこそ、朱理さんには余計な詮索はしないほうがいい。  そんな風に言われた。  元々、私としても朱理さんには、何か言ったり聞いたりするつもりは無い。何と言うか朱理さんの状態は、今余計な事を聞いたり言われたりすると、気持ちが弾けちゃいそうな感じに思えるから。  破裂する直前の風船のように。  ギリギリの精神状態の中で、現状維持で満足しようとしてそう。その考えには、お客さんも賛成してくれた。  それは私の言葉というより、私の放つ雰囲気で感じ取ったみたい。  だったら私としては、やっぱり何もしないで朱理さんを見守り続けるしかない。そして、朱理さんから話しがあれば、聞いてあげればいいんだと思う。  見守ると言っても、近くにいる訳じゃないし。相談には、乗れるか分からないんだけど。
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