第3章

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ちゃんと伝わったみたいで良かった。 私はほっと胸を下ろす。 正直、大地の辛さを私には正しく理解することができない。 でも、私にだってできることはある。 そんなことを思ったりした。 大地は頭をわしゃわしゃと掻く。 「あーまじ俺ガキだなー。」 「だって、まだ17歳でしょ? ガキでいいじゃん。 大地も私も。」 嫌でも、私達は大人になっていく。 今、この瞬間も過去になり、思い出になる。 「ほんと、お前はよく分かんないやつだな。」
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