第3章

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私の眼から涙がこぼれていく。 私は、隣のブランコに座るみちるへと手を伸ばす。 お互いの手が触れると、みちるは私の手を強く繋いだ。 とても、とても、小さな手。 一体私は、この手にどれだけ救われたのだろう。 そう思うと、涙が止まらなくなった。 私たちは泣いた。 みちるは私のことを思い、私はみちるのことを思ってないた。 泣き止むまで手は繋いだままだった。
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