第3章

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私達は背を向けて歩き出す。 五歩ぐらい歩いた所でみちるに呼ばれた。 「しおり!」 私は振り向く。 手をメガホンのようにして叫ぶみちるがいた。 「私達、ずっと親友だから! 大好きだよ!」 言葉は闇に溶けていく。 気が付けば私も叫んでいた。 「私も! みちるのこと大好きだよ!」 みちるは優しく微笑むと、また歩き始めた。 私も帰ろう。 なんだか今日はあんまり眠れない気がした。
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