第1章

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陸が居ても居なくても、世界は回り続ける。 何もなかったかのように世界は陸のいた昨日を消していった。 精神的に弱っていた私も、みちるや家族に支えられようやく前を向くことができた。 それから何回も陸の墓参りには来ている。 私は墓の前で手を合わせ、心の中で陸に話しかける。 内容は、今日学校で何があったとか今度みちると遊びに行くとか他愛もない。 だけど、陸はいつもそんな話を笑顔で聞いてくれた。
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