第4章

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私は、左側の一番前の席に座っている藤井くんをチラリと見る。 彼はまだ机に伏している。 どうやらまだ寝ているようだ。 (ふぁ~) まだ眠い私はひとつ大きな伸びをする。 「昨日、眠れなかったの?」 隣の席のみちるが訊いてくる。 「うん、まぁね。 あれ?みちるも今日前髪下ろしてる?」 いつもは、前髪を横に流しているが今日は真ん中に収まっている。
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