第4章

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そう言って私の頭をくしゃくしゃとなでる。 ごつごつしてて、大きな手。 その中心から私の頭へと温もりが広がっていく。 たまに見せる優しいところ。 その優しさにいつも惑わされてしまう。 このまま、陸のことを伝えなくても生きていける。 でも、伝えなきゃならない。 いつまでも、大地の優しさに甘えたくないから。
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