第1章

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「どこ行くの?僕と遊ぼうよ。」 男は私を掴む腕に更に力を入れた。 こわい、こわいよ。 誰か助けて! その時、男の体が吹っ飛んだ。 何が起きたのかわからない私は誰かに手を引っ張られる。 「逃げるぞ。」 何だかわからないけど、とりあえず逃げよう。 私は必死に声の主に引っ張られ走り続けた。 屋根がある小さな公園のベンチに辿り着くまで手は繋いだままだった。
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