第1章

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私は自分の頬をさする。 まだ、あの人の手の感触が残っていた。 その感触も陸に似ていた。 私は自分の目から涙がこぼれるのを感じた。 ダメだな私。陸は死んだのにいつまでも陸のこと考えてる。 あの人だって、陸のハズがない。 それを勝手に陸だと思い込んで、、、。 私は浴槽に顔を沈める。 こんな醜くて辛い気持ち、お湯に溶けてなくなれば良いのに。
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