第1章

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お母さんは座り直すと話始めた。 「いい、詩織。 死んだ人には、残念だけどもう会えないの。 そんな事は分かってると思う。 だけどね、 私たちがその人を覚えている限り、その人は居なくならない。 人が本当に居なくなる時は、私達が忘れてしまった時よ。 私達が覚えている限り、記憶の中で生き続けている。」 そう言うと、お母さんは私の胸に手を当てた。
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