第1章

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「味も最高だね。」 ニヤニヤしながら私の卵焼きを食べている。 「それにしても、今日のお弁当の量多くない? まだおにぎり3つも残ってる。」 私の弁当箱から3つのおにぎりが顔をのぞかしている。 けど、これは私の食べる分ではない。 「違う違う。これは私の分じゃないよ。」 無理矢理笑顔を作りながら言う。 すると、みちるはハッとした表情を見せた。 「もしかして、陸の分?」 私はうなずいた。
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