第2章

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多分その時の私はとても動揺していたと思う。 「あ、あの。こ、こないだは助けていただいてあ、ありがとうございました。」 全然口も回らない。 どうやら相手も私のことを覚えてくれていたみたいだった。 それにしても、やっぱりあの日の出来事は夢じゃなかったんだ。 私は不思議な気持ちになっていた。 「ってか、あんな目に遭ったのにまた一人で帰ってるのかよ。 学習しないやつだな。」 その人は、冷たく私に言う。 まあ、おっしゃるとおりなんですけどね。
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