第2章

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今まで積み重ねてきた記憶。 それを無くすということは、死ぬことと一緒なのかもしれない。 楽しかったこと、悔しかったこと、何より自分が大切にしてきた物。 その全てを失うんだから。 そうなったら、私は私と言えるのかな? その答えなんて私にはわからない。 私は自分が記憶を無くした事を想像してみた。 大好きな家族、みちる、りょうま君、そして、陸。 全てなくしてしまう。 そんなの絶対やだよ。 それが私の本音だった。
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