第2章

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「辛かった、か。 辛かった。 悲しくないと言ったら嘘になるな。 俺の心配をしてくれている人でさえ、全くわからないんだからな。 だけど、俺は生きてる。 また、歩き始められるんだ。」 大地はしっかり私の目を見て話してくれた。 大きな黒色の目には私が写っている。 すごいな、大地は。 ちゃんと前を向いてる。 私とは違う。 いつまでも過去を引きずっている私とは。
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