第1章

7/33
前へ
/211ページ
次へ
放課後、みんなが部活へ行くのを横目で見ながら下駄箱へと向かう。 今日は大切な用事がある。 といっても私は帰宅部だから、放課後に学校に残ることはほとんどない。 ローファーに履き替え、校舎を出る。 グラウンドでは、サッカー部が活動していた。 みんな汗をキラキラ輝かせながらボールを追いかけている。 私は、息苦しくなってうつむきながら校門を出た。 もう慣れたはずなのに、、、 私はそこにいるはずのない人影を探していた。 タメ息をつき、駅へと歩き始めた。
/211ページ

最初のコメントを投稿しよう!

29人が本棚に入れています
本棚に追加