第2章

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私は精一杯、笑っている風に見せかける。 こんな私、大地に知ってほしくない。 私よりとても強い大地には。 そんな私の葛藤など知るよしもない大地は、無言で手を私の前に伸ばしてきた。 その拳は握られている。 私はなんだろうと思い、彼の手の下に自分の手を持っていく。 すると、彼の手から白い小さな紙切れが私の手へと渡された。 その紙を見てみると、なにやらメールアドレスらしい文字が書かれていた。
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