第3章

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去年の夏は、遊ぶどころではなかったよな。 陸が居なくなって、私は何もしたくなくなって。 あの夏から1年がもう過ぎてしまったんだな。 輝くような笑顔をしていた陸はもういない。 私は、はぁーっと息を吐く。 会いたいな、もう一度でも。 空は眩しいくらいの青。 今年の夏もきっと暑くなるんだろうな。 そんな予感がする。 いつの間にかホームルームは終わっていた。 私はみちるにバイバイと言い、ファミレスに向かった。
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