第3章
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「そうなの? 良かったね!」 喜ぶ私とは違って、大地は少し複雑そうな顔をする。 「まぁ、ほんとに少しの事なんだけどな。 でも、今更かよっても思うんだよ。 昔の記憶を取り戻したら、俺は昔の自分に戻れるのか? いや、多分違う。 もう、戻れないんだよ。 だったら、病院に通う必要なんてあるのかな。」 私は言葉に詰まってしまった。 大地がすごく悲しそうな顔をしていたから。
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