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山崎「知っとるから。
お前、俺が任務で出るとき、いつも泣きそうな顔しとる。
いつ命のやり取りになるんか、俺が帰って来れへんちゃうかって、心配なんやろ?」
泣きそうって。
そりゃ心配だよ。
土方さん達は私の前では言わないけど、潜入して命を落としたって話を知らない訳じゃない。
そんな夜は、烝さんだって口数減ってる。
次は自分の番って思ってないのは知ってるけど、でも絶対なんて言葉はない。
無言で下を向いていると、烝さんの手が私の頭を撫でる。
山崎「俺は守るもんが出来たからな。
その為にはこれまで以上に策士ならんとあかん。
ちゃんと帰って来るさかい、心配せんでええ。」
百合「うん・・・」
守るものって、私の事だよね?
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