第1章

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結婚式当日、控え室では落ち着かない両親が動き回っている。 「落ち着きなよ。私が余計に緊張するから。」 「だって、お父さん。真紀と歩くの心配なんだもの。変なことしないといいんだけど・・・」 「もう、変なこと言わないでよ。私まで怖くなっちゃうでしょ。」 部屋をノックされ、入室を促した。 ドレスアップした奈緒と愛だった。 「「おめでとう。綺麗ねぇ!!」」 「ありがとう。今日は受付頼んじゃってごめんね。」 「ところで旦那は真紀を見たの?」 「我慢するんだって。」 「康治、これ見たら露出しすぎとか言いそうだもんね。」 想像できる。 「結婚しても相談有ったら聞くから、私達を忘れないでよ?」 「うん・・・ありがとう」 親友の言葉にここに来るまでのことが思い出された。
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