第1章

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スタッフから呼ばれ軽く化粧直しをされチャペルに向かった。 父の腕を取り深呼吸した。 「お父さんありがとう。」 「真紀、幸せになりなさい。それだけが私達の望みだからな。何か有ったらすぐ帰ってきなさい。」 「うん。帰らなくていいように幸せになるから。」 扉が開いた先に眩しそうに目を細める康治が居た。 母の心配は無駄だったようで、父はしっかりエスコートしてくれた。 「頼んだぞ。」 父から康治に預けられた瞬間、少し淋しい気持ちになった。 「やっぱり綺麗だな。」 目を細めて嬉しそうな康治に感じた淋しさは消えた。
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