第1章

31/70

102人が本棚に入れています
本棚に追加
/70ページ
次の日からは色々な場所へ足を伸ばした。 高いお店が並ぶ通りではドアマンの大男に驚いた。 何もかもが別世界のようだった。 ダイアモンドヘッドやホエールウォッチングや楽しめるだけ楽しんだ。 最後の滞在日はホテルで贅沢な夕食で乾杯した。 「康治、本当にありがとう。」 「はい、これ。」 康治がテーブルに置いたのはティファニーの包みだった。 「どうしたの?」 「今回の記念かな。」 「ありがとう。開けてもいい?」 かわいいチャームのついたネックレスだった。 「ベタだけど、結婚記念な。あと、これは、二人で使おうかと思って・・・」 今度はヴィトンが出てきた。 シンプルなキーケースだった。 いつの間に買ったんだろうと不思議だった。
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

102人が本棚に入れています
本棚に追加