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大喧嘩した日から3日、何か言おうとこちらの様子を窺う康治と聞こうとしない私の間で何とも言えない空気が流れていた。
ソファでテレビを見て寛いでいると風呂上がりの康治が隣に座ってきた。
「真紀、ごめんな。」
憔悴したように謝る康治が少し可哀想に思えた。
実際、大喧嘩した日ほどの怒りはなかったが引っ込みが付かなくてどうすればいいのか分からなくなっていた。
「こっちこそ、こんな態度を取ってごめんなさい。」
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