第1章

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3日間、会話なく過ごしていた。 康治にとっては家の中が針の莚のようだったはずだ。 「俺こそ、本当にごめん。真紀に自分の理想を押し付けちゃ駄目だよな・・・」 康治の理想とか初めて聞いた。 「理想って?」 「うちの両親共働きだろ?小さい頃から自分で鍵開けて誰も居ない家に帰っていたんだけど。高校位からはそれはそれで都合良かったんだけど・・・・」 康治を睨んだ。 「いや、そうじゃなくて・・・」 「続けて。」 「小さい時とか一人で両親の帰りを待つのが凄い寂しくて・・自分の子にはそんな思いさせたくないなとか勝手に盛り上がっていたから、真紀にあんなこと言ったんだよな。」
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