第1章

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やっと安定期に入った頃には制服が窮屈になっていた。 「課長、少しお時間宜しいですか?」 「改まってどうしたの?別室がいい?」 決心は付いた。課長には妊娠中ということと退職の意志を伝えた。 引き留めてくれた課長にとても感謝していた。今まで一生懸命やってきたことが無駄ではなかったと認めてもらえたように思えて嬉しかった。 「意志は堅そうですね・・・本当に残念ですが、仕方ないですね。手続き等の書類等は谷原さんはご存じですよね。あと3ヶ月間宜しくお願いしますね?」 「はい。本当にお世話になりました。」 寂しい思いもあったが残りの時間、悔いなく終われるよう頑張ると誓った。
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