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夕食をセットすると、やはり康治は驚いていた。
「ごめん。今日って何かの記念日だったかな・・・」
何も用意していないと康治は詫びた。
「記念日ってわけじゃないけど、記念日になるのかな・・・」
「何?」
不安そうに康治は見つめていた。
「会社辞めることにしたの。」
「えっ?!その話はもういいって・・・」
康治は申し訳なさそうに言った。
「もう、決めたの!それに会社にも今日退職届を提出してきたから。」
戸惑いながらも嬉しそうな顔の康治に決断して良かったと思えた。
「康治、私達を宜しくお願いします。」
お腹に手を当て康治に言った。
「勿論!命に替えても!」
顔を見合わせ二人で笑った。
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