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「康治の理想の家庭像、聞いたでしょ?悪くないって思えたの。私が当たり前のように過ごしてきた日常がどれほど恵まれていたのか再認識して、この子にも同じように過ごさせてあげたい・・・そう思ったの。」
康治は黙ったまま聞いていた。
「それにね、康治が初めて二人の未来についての理想とか願望とか私に話してくれたのよ。奥様としては愛する旦那様の夢を叶えてあげたかったの。そしたら、家に入ることがとても素敵なことに思えてきたから。」
抱きしめている康治の腕に力が込められた。
「私が望んでお仕事辞めるの。康治は何も悪くないよ!康治とこの子が幸せなら私も幸せだもの。」
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