第1章

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「エコーで見てみましょうね。」 先生は慣れた手つきで確認していた。 「谷原さんは性別は事前に知りたいですか?」 「もう分かるんですか?」 確実では無いがと言う先生に康治が食いついていた。 「康治、知りたいの?」 「是非。真紀は?」 康治にそんなこと言われたら反対も出来ない。 「私はどっちでも・・先生教えてもらえますか?」 「女の子だと思いますよ。」 「真紀に似た可愛い子だといいな・・・」 「もう、康治っ・・・」 人前で羞恥心なく言ってくる康治に恥ずかしくなった。 先生は笑っていた。
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