第1章

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臨月が近づきお腹もあり得ない程膨らんでいた。 「女の身体って本当に不思議だな・・・」 康治は検診についてきていた。 待合室で待っている間、落ち着きなく辺りを見渡していた。 「やっぱり産婦人科は何度来ても落ち着かないのな・・・」 「まだかかりそうだし煙草でも吸ってきたら?」 出産に向け、禁煙に挑戦した康治だったが敢えなく断念した。 「悪い。行ってくるわ。」 女性ばかりの待合室に康治は居心地が悪かったようですんなり外へ出た。 「こんにちは。」 面識の無い女性が話し掛けてきた。
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