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「奈緒、ホントにごめんね。」
「そうよ。ホントあんたたちくっつくまでが長すぎるのよ。焦れったくて仕方なかったんだから。」
奈緒は溜め息をついた。
「ごめんね。」
「なかなか相談してこないし、寂しかったわよ。」
奈緒にはというか誰にも言えなかった。
軽蔑されそうで、専ら陵に頼りきりだった。
「で、式は決まったの?」
「私の誕生日にしたの。今年その日お休みだし、二人とも思い入れがあるしって康治が言ったの。」
「はいはい、お熱いことで。」
「奈緒と愛は受付だからね?でも本当にありがとう。奈緒のお陰で色々耐えられたから。」
思い返していた。
「幸せになりなよ?」
目を細め奈緒は言った。
「うん!ありがとう!」
満面の笑みで真紀は答えた。
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