石油王の花嫁

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『体を休めないと仕事中で倒れるぞ』 『今日は仕事を休む、兄貴、今日だけは俺の側にいてくれ』 『アランを見送りに行って何かあったのか』 『……』 真弘を押し倒しまたがると京介はお尻の穴に真弘の大事な部分を入れ体を揺らした。 真弘にまたがったまま体を揺らし喘ぎ声を出す京介の姿を真弘はじっと見つめた。 『ああ……』 『明日、動けなくなっても知らないからな』 そのまま京介を倒し覆い被さると真弘は激しく体を重ねた。 『俺…いきそう…』 『俺もいきそうだ…』 激しい愛撫に気持ちよくなった真弘と京介は喘ぎ声を出しながら気を失った。 その頃、ミナはしずる社長に会うため歩きながら事務所に向かっていた。 『…あれは…京介さんのモデルの先輩』 ミナは信号を渡っている港を見かけ追いかけていった。 『すみません、港さん』 『はい』 声をかけられ足を止めた港は振り返り目の前に立っているミナを見た。 『俺に何か用ですか?』 『覚えてないですか、しずる社長とアラン様が話をしていた時に…』 『ミナさんだっけ』 『はい』 『国に帰ったんじゃなかったのか、何でここに』 『アラン様は国に帰りました、私は京介さんに話があってここに残ってます』 『話?…もしかして君の主のことかな』 『はい、だから今、事務所に行くところです』 『俺も社長に用事があるから一緒に行こう』 港はミナと共に事務所に向かった。 その頃、社長室にいるしずるは監督とソファーで向き合って話をしていた。 『今日も京介君は休みか』 『すみません』 『撮影に来ないなら今回はなかったことにするよ…主役は別の人物に頼むから、京介君に言っといて』 『申し訳ありませんでした』 しずるはソファーから立ち上がり社長室を出ていく監督に頭を下げた。 ドアが閉まる音がするとしずるは顔を上げため息をついた。 『問題を起こすのはいつも京介なんだから、まったく』 机に近づき椅子に座るとしずるは真弘の携帯にかけた。 その頃、真弘は京介と寄り添って眠っていた。 何度も携帯が鳴り目が覚めた真弘は体を起こし床に落ちているズボンのポケットから携帯を取りだし開くと電話に出た。 『もしもし社長』 『話があるから京介を連れて社長室まで来なさい』 『はい…』 電話を切ると真弘は再び京介に寄り添い眠りについた。
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