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『うう~ん』
目を覚ました京介は隣で寝ている真弘を起こさないようにベットから下り浴室に向かった。
京介は体を洗いながらシャワーを浴び濡れた全身をタオルで拭くとバスローブを着て浴室を出た、そして京介は寝室に向かった。
『兄貴…おはよう…』
体を起こし見つめる真弘に京介は話しかけながらタンスの中から服とズボンを取り出した。
そしてその場でバスローブを脱ぎズボンをはき服を着た。
『社長に謝りに行かないとな、たぶん撮影おろされるだろうなぁ…しょうがないよな』
京介は笑みを浮かべながら真弘を見つめた。
『社長が電話があった、話があるから社長室に来いって』
『電話があったのなら何で早く起こさないんだよ…シャワーを浴びて準備をしろよ』
京介は真弘の腕を掴みベットから下ろした。
『今日は休もう、社長のところには明日、行けばいい』
『何言ってんだよ、マネージャーがそんなこと言ってもいいのかよ…俺がクビになってもいいのか』
『わかった、すぐ準備をするから待っててくれ』
真弘は全裸のまま寝室を出て浴室に向かった。
京介はベットに座り自分の携帯を開きいじり始めた。
その頃、真弘は体を洗いながらシャワーを浴びていた。
『京介…下着…』
突然、体がふらついた真弘はその場で倒れた。
『遅いなぁ、まだシャワーを浴びてんのか』
携帯をいじっていた京介は携帯をベットに置き浴室に向かった。
『兄貴、まだシャワー浴びてんのか…』
シャワー室を覗いた京介は倒れている真弘に驚き急いで真弘の体を抱えながらシャワー室を出た。
『兄貴…おい…兄貴…』
京介は真弘の体を揺らしながら名前を何度も呼び続けた。
それでも目を覚まさない真弘の姿を見て京介は涙を流しながら『兄貴…目を開けてくれよ…お願いだから』と言って真弘のお腹に顔をのせた。
それからしばらくして目を覚ました真弘は『京介…』と口を開いた。
顔を上げ真弘に目を向けた京介は体を起こし見つめる真弘の姿に京介は『兄貴…良かった…兄貴…』と言って真弘に抱きつきながら涙を流した。
『ただの貧血だから、もう泣くな』
真弘は京介を抱き締め顔を見つめると唇にキスをし手で京介の目から流れる涙を拭った。
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