石油王の花嫁

23/42

28人が本棚に入れています
本棚に追加
/42ページ
社長室の前についた京介はドアをノックした。 『どうぞ』 しずるが返事をすると京介はドアを開き中に入るとドアを閉め机に近づいた。 『監督が今回はなかったことにしてくれって、これからどうするの』 『…すみません…』 『モデルの仕事は来月からにしなさい、雑誌者の人たちにはもう伝えてあるから…良いわね』 『……』 京介は港に乱暴されたことを社長に言うべきか悩んでいた。 話を聞いていない京介にしずるは椅子から立ち上がり机を叩くと『聞いてるの京介』と言った。 『あ!…すみません…』 『何か悩みがあるなら、聞くわよ』 『港先輩とは別れた方がいいと思います』 『何で別れた方がいいの、いろんな女性と関係があるから』 しずるは椅子に座り京介に微笑んだ。 『さっき倉庫で港先輩に乱暴されました、港先輩は最低な男です』 『……』 突然の京介の告白にしずるは言葉を失った。 『社長…』 『話は終わったから帰りなさい』 『はい』 社長に頭を下げると京介は社長室を出ていった。 ショックを受けたしずるは椅子に座ったまま携帯を開き港に電話をかけた。 その後、3回目のコールで港が出るとしずるは『大事な話があるから社長室に来てくれる』と言って携帯を切った。 しずるが港に電話をかけて5分後、社長室に港が現れた。 『大事な話があるって何?』 『……』 しずるは椅子から立ち上がり港に近づくと港の頬を叩いた。 『いきなりなんだよ』 港は頬に手をあてしずるを見た。 『京介から聞いたわよ、倉庫室で港に乱暴されたって…私が港の携帯にかけたとき京介を抱いたあとだったのね』 『そんなに怒るなよ』 『私、言ったわよね、京介だけは手を出すなって』 怒った口調で話すしずるを見て港は優しく肩を抱き『他の女や京介は遊びだよ、俺が本気なのはお前だ』と言って港はしずるの顔を見つめ唇にキスをした。 その後、唇が離れると港はしずるの体を抱き寄せ服の中に手を入れると胸を触った。 しずるは頬を赤らめながら『誰か来たらどうするの』と港に言った。 『鍵をかければ誰も来ないさ』 『わかった』 しずるは港から離れドアに近づくと鍵をかけ港に近づいた。 そして、しずると港は全裸になり口づけを交わすと体を重ねた。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加