石油王の花嫁

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『どうしました』 『応接室でカール様がお待ちで、アラン様は?』 『カール様が…わかりました、私が行きます』 『アラン様は』 『今、アラン様、愛する人といるから誰も近づけないようにしてね』 ミナはリビングのドアの前から離れていった。 世話係の男もその場から離れていった。 ーリビング室ー 京介はアランの目の前で服とズボンを脱ぎ全裸になった。 『抱いて』 京介は潤んだ瞳でアランを見つめた。 『京介…』 アランは京介を抱きかかえたままリビングを出ると隣の寝室に入りベットに近づくと京介をベットの上に下ろした。 アランは黒のチャイナ服を脱ぎ全裸のままベットに上がると京介に近づき唇にキスをするとそのまま体を重ねた。 『アラン…』 『京介、愛してる』 『俺も…愛してる』 京介はアランの背中に両手をまわし抱きついた。 『京介…』 アランは抱きつく京介の体を支えながら京介のお尻の穴にアランの大事な部分を入れ愛撫をした。 『ああ…アラン…』 『どうした京介』 『もう、いく』 『一緒にいこうか』 愛撫に気持ちよくなったアランと京介は一緒に気を失った。 その頃、ミナはソファーに座ってカールと話をしていた。 『アランはどうした』 『今、アラン様は愛する人と…』 『愛する人?もしかしてアランに女が出来たのか』 『女性ではありません、お相手は男性の方です』 『まじか!』 アランの相手の性別を聞いてカールは驚いた。 『驚きますよね、私も最初は驚きましたがアラン様が決めた相手ですから、世話係の私どもは何も言えません』 ミナが話しているとカールはソファーから立ち上がりミナの隣に座った。 『アランが女じゃなく男を選んだことにむかついただろ』 『どういう意味でしょうか』 『俺が知らないと思ったか、アランの事が好きだろ』 カールはミナの肩に触れ顔を見つめた。 『好きですけど、恋人になりたいという気持ちはありません』 ミナはカールの手を払いソファーから立ち上がると続けてカールも立ち上がった。 『怒ったのか』 『用事がないなら帰ってください、奥様が心配されますよ』 『お前の怒った顔、そそられるな』 『失礼します』 ミナはカールから離れ応接室を出て行った。 笑みを浮かべるとカールは応接室を出て自分の家に帰っていった。
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