石油王の花嫁

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ー寝室のベットー 寄り添いながら寝ていたアランと京介の寝室にアランの父親と母親が入ってきた。 『アラン、起きろ』 『うう~ん…誰だよ…』 目を覚まし体を起こしたアランは目の前に立っている父親と母親に驚いた。 アランの声で目を覚ました京介は寝たまま『アラン…』と声をかけた。 『京介、紹介するよ、俺の父親と母親だ』 『え!』 体を起こした京介は目の前に立っている父親と母親に目を向けた。 『君かアランが初めて男を好きになった相手は』 父親は京介に目を向けながら言った。 『アラン、私達は応接室にいるから着替えたら彼を連れてきなさい』 母親と父親は寝室を出て行った。 『何で京介がここに居ることを知ってるんだ』 『そんなことより早く着替えた方がいいんじゃないのか』 京介はベットから下りここに服とズボンがないことに築き『俺の服とズボン、リビングに有るんだ、どうしよう』と言った。 アランはベットから下りタンスの中から白のチャイナドレスを取り出しベットの上に置いた。 『これを着ろ』 『チャイナドレス…』 チャイナドレスを掴んだ京介はじっとチャイナドレスを見つめた。 『どうしたんだ着ないのか』 アランは黒のチャイナドレスを着ながら京介に言った。 『着たことないから恥ずかしいんだ』 京介は頬を赤らめながら言った。 アランは京介に近づき顎を掴むと顔を向け『白のチャイナドレスは妻となる者が着る服だ…』とアランが言った。 『恥ずかしいよ…着ないと駄目か…』 『モデルだろ、何でも着てたんじゃないのか』 『水着とかは着るけど…チャイナドレスは…』 『わかった、そんなに嫌なら今日は着なくていい…服とズボンを持ってきてやるから待ってろ』 少しムッとした顔でアランは寝室を出てリビングに行った。 『少し怒ってたな』 京介はチャイナドレスを見つめた、そして京介は決心し白のチャイナドレスを着た。 そこへ服とズボンを持ってアランが寝室に戻ってきた。 『京介…』 『アラン…どうかな似合ってるかな』 頬を赤らめる京介を見てアランは服とズボンを床に落とし京介に近づくと『似合っているよ…京介、綺麗だ』と言ってアランは京介の唇にキスをした。
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