石油王の花嫁

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『承知するわけないだろ、言いたければ言えば良いだろ』 真弘は港を睨み付けながら言った。 『そうですか…』 港は立ち入り禁止の部屋を出ていった。 『うう…ん』 目を覚ました京介は立ち上がりズボンをはくと真弘に近づいた。 真弘は京介を抱き締めながら『お前は俺のものだ、誰にも渡さない』と言って口づけを交わした。 唇が離れ京介は『兄貴、早く家に帰って続きをやろう』と誘うような顔で真弘に言った。 『俺も続きをやりたいんだが、社長に呼ばれてるんだ、先に帰っててくれ』 『わかった、早く帰ってこいよ』 京介は立ち入り禁止の部屋を出て出入り口に向かった。 出入り口から出ようとしたその時、京介は両目が青く黒髪の男と肩がぶつかり目があった、男は京介の顔を見てニヤリと笑い中に入っていった。 『何だよ、あいつ』 京介は外に出ると30分かかる道を歩いて家に向かった。 その頃、真弘は社長室で女の社長と話をしていた。 『頼みがあるって何ですか?』 『今、石油王が来日してるんだけど…』 『何ですか?』 『その石油王が京介に会わせてほしいって』 『良いんじゃないですか、石油王が京介に会いに来てくれたんです、断ったら京介のファンが減ります』『その石油王は…』 女の社長が言いかけたその時、ドアのノック音がした。 『…どうぞ…』 女の社長が返事をするとドアが開き両目が青い黒髪の男が入ってきた、女の社長は椅子から立ち上がり真弘に近づくと小声で『話して石油王よ』と言って女の社長は男と共に向かい合ってソファーに座った。 『真弘、話してた石油王のアランさんよ』 『…京介のマネージャー吉田真弘です』 アランに頭を下げすぐに顔を上げると真弘はアランを睨み付け社長室を出ていった。 『すみません』 真弘の態度に女社長はアランに頭を下げた。 『別に気にしてませんよ』 アランは笑顔で答えた。 ー新人や先輩モデル達が住むマンションー 京介は階段を上がりながら3階に向かった、そして京介は部屋の前で立っている港先輩に築き『どうしたんですか?』と声をかけ近づいた。 『疲れてるのに、ごめんね』 『別に疲れてないですよ…どうぞ』 京介は鍵を開けドアを開くと港先輩を中に入れ京介も中に入るとドアを閉めた。
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