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『ミナさん』
『退屈でしたら私が案内しましょうか』
『忙しいのに、俺なんか気にしないでください』
『別に忙しくありませんよ』
ミナは京介の腕を掴みベランダに連れていった。
京介はベランダから見える一面のラベンダー畑を見て『綺麗だな…』と言った。
『宜しかったら花を摘みませんか』
『良いんですか?』
『アラン様が育てた花ですから、京介さんが摘んでもアラン様は怒りませんよ』
『俺、花好きだから嬉しいな』
『行きましょう』
ミナは京介を連れてベランダを出るとラベンダーが咲いている庭に行った。
『間近で見たら凄く綺麗だな』
京介はラベンダーに近づき花を摘み始めた。
その頃、馬でカールの家に向かっていたアランはカールの家の近くでカールの妹ルカと会った。
『アランさん、お兄ちゃんに用ですか?』
『アランは今、家に居るのか』
『居ますよ』
ルカはアランを連れて家に帰った。
家の中に入るとルカは『応接室で待っててください、お兄ちゃんを呼んできますから』と言ってルカは離れていった。
応接室に行き中に入ったアランはソファーで寝ているカールに築いた。
『いつも応接室で寝てるのか』
アランは向かい合ってソファーに座った。
目を覚ましたカールは寝たまま『来ると思ったよ』と言った。
『やっぱりお前か父さんと母さんに…だけど何で京介のことをお前が知ってんだ』
『お前に用事で家に行ったときミナから聞いたんだ』
体を起こしたカールはアランを見た。
『ミナのやつ…』
『俺にも会わせろよ、ルカをふってまで手に入れた男を』
『そうだよな、ルカに会わせないといけないよな…今晩、ルカを連れて家に来いよ、その時に京介を紹介するよ』
話を終えカールの家を出たアランは馬で家に帰っていった。
その頃、京介はミナと楽しく花を摘んでいた。
『京介さん、そろそろ家の中に入りませんか』
『そうですね、中に入りましょう』
京介は沢山のラベンダーの花を持ってミナと共に家の中に入っていった。
その時、京介とミナは帰宅したアランと会った。
『お帰り』
『お帰りなさいませ、アラン様』
『ただいま…ミナ、話があるから俺の部屋に来い』
『わかりました』
ミナは頭を下げると離れていった。
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