石油王の花嫁

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『良いですね、ハムとレタスとトマトのサンドウィッチにしましょう…私は食パンを切りますから京介さんは品物を切ってください』 『わかりました』 京介はハムとトマトを包丁で切り始めた。 そしてミナも長方形の食パンを包丁で切り始めた。 それからしばらくして出掛けていたアランが帰宅するとキッチンに行った。 『何をしてるんだ』 アランは京介とミナに問いかけた。 『ハムとレタスとトマトのサンドウィッチを作ってるんだ』 京介はアランを見つめた。 『俺の分もあるよな』 アランは京介に寄り添いながら言った。 『私は他に仕事がありますから、2人で食べてくださいね』 ミナはキッチンから去っていった。 京介とアランは切り終えた食パンにハムとレタスとトマトを挟みサンドウィッチを作った。 その後、京介とアランは出来上がったサンドウィッチを皿に盛るとその皿を持ってベランダに行った。 ーラベンダー畑が見えるベランダー 『椅子に座ってサンドウィッチを食べてて、飲み物を持ってくるから』 『わかった』 皿を持ったまま椅子に京介が座るとアランは飲み物を取りに行った。 京介は膝の上に皿を置きサンドウィッチを手に掴むと一口食べた。 『美味しい、初めて作ったけどいけるな』 予想外の美味しさに京介は1個また1個とサンドウィッチを食べた、そして残り2個の時にお茶が入ったペットボトル1本とコップ2個を持ってアランがベランダに戻ってきた。 『お茶、持ってきたぞ』 京介の側に座ったアランは皿に目を向け驚いた。 『ごめん、美味しかったから』 『良いよ、それより喉が渇いたろ』 アランはペットボトルの蓋を開けコップにお茶を注ぐと京介に差し出した。 『ありがとう』 コップを受け取った京介はお茶を飲んだ。 アランはペットボトルの蓋を閉めそのペットボトルを下に置くと『俺も食べようかな』と言ってアランは京介の膝に置いてある皿を取りサンドウィッチを食べた。 『どう?』 『美味しいよ』 アランはサンドウィッチを食べながら京介の問いに答えた。 京介は飲みかけのお茶が入ったコップを差し出し受け取ったアランはお茶を飲んだ。
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